父との忘れられない情景

父との想い出で今でも忘れられない情景があります。


もう15年も前になりますが、父は肝臓がんで亡くなりました。

私が小さい頃から父はC型肝炎で
(その頃はC型肝炎ウィルスも発見されていませんでしたが)、
家族みんながそのことを気遣いながら生活をしていました。

 

私も小さいころから、
電車に乗ったら、席を見つけて父を座らせるとか、
一緒に外出しても、父の様子を見ながら、早めに切り上げて帰って来たり、
そういうことを当たり前にやっていました。

 

そんな父との事で、今でも忘れられない情景があります。

昨日お話ししたような経緯で、
東大の医学部大学院に入学しましたが、
当時、肝臓がんのレーザー治療の第一人者が東大病院にいるという記事を
週刊誌で見つけました。

 

早速、東大の教授経由で連絡して頂き、
診察の予約を取ってもらいました。

 

キャンパス内まで車で入り、
駐車して、東大病院まで歩いて行きました。

 

さすがに人気の先生で、
予約したにも関わらず、
受診するまで3時間半待ち。

 

父の病状もかなり悪くなっていたので、
疲れ切っている様子で、
私もとても心配でした。

 

ようやく診療室に呼ばれて、
画像を見ながら、
第一人者の先生の一言。

「これだけがんがたくさんあると、もうできることはないですね」

 

それ以上、何も言うことも、聞くこともできませんでした。

 

銀杏がきれいに紅葉した東大のキャンパス内を
二人でてくてく歩きながら、
かける言葉も見つかりませんでした。

 

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今でも、その時の情景や
自分の気持ちをありありと思い出します。

 

そんなC型肝炎も
今では飲み薬で治る時代になっています。

 

そんな無念の気持ちを
今はブロリコに気づいてくださった
あなたの健康に少しでも貢献する、
という形に結び付けていきたいと思います。