ブロリコ開発秘話(続き)

ブロリコの開発には大変な時間と

お金がかかったというお話は以前したと思います。

 

でも、「ブロリコ」という成分を発見してからも、

まだまだ苦労は続きました。

 

実験室の中ではブロリコ抽出に成功したのですが、

同じような方法で成分抽出できる工場がなかなか見つからないのです。

 

私自身、研究所長と一緒に日本全国の工場を巡りました。

 

そして、何度も抽出を試みるのですが、

どうしても思ったような物が出てきません。

 

私たちは、カイコを使って、ブロリコの活性を測定する、

といいう方法を持っているので、

抽出したものにちゃんと活性があるかどうかは

実験すればすぐわかります。

 

しかし、結果がなかなか出てこない。

 

5年の歳月をかけて発見したブロリコですが、

これを製造できるようになるまでには

さらに、2年が必要でした。

 

そして、最終的に、抽出工場を自前で作ることを決めたのです。

 

実験室の中では成功しているのですから、

同じような機器を工場内に設置すればと考えたのです。

 

もちろん、実験用と製造用では、必要な抽出量が全く違います。

 

製造用に大量生産するために、

小さな機器を並列にたくさん並べることで対応したのです。

 

アメリカで大成功している電気自動車のテスラ・モーターズが

パソコン用のバッテリーを大量に搭載して、

自動車を動かしたのと同じ原理ですね。

 

抽出工場があるのは、静岡県の清水町です。

 

富士山麓で、富士山の雪解けの良い水が湧き出ることで有名な地域です。

 

ブロリコの製造にもこの富士山の雪解け水を使っています。

 

私たちはカイコを使ってブロリコの活性の測定をすることができるので、

毎製造ロットごとに、一定の活性になるように、

成分量を調整しています。

 

成分量を一定にするのではなく、

活性を一定にすることを徹底しています。

 

そして、収穫から2日以内に抽出を行わないと、

活性がどんどん低下していくこともわかっています。

 

ですから、いつも採れたてブロッコリーを加工しています。

 

また、ブロリコ抽出を繰り返すうちに、

産地によって、活性に違いがあることもわかりました。

 

ブロッコリーは涼しいところで栽培され、

夏場の北海道から、秋から冬にかけて、

愛知や静岡に産地が移動します。

 

例えば、北海道で採れるブロッコリーから抽出したブロリコの活性は高く、

これは日照時間が長いことによるものだと推測しています。

 

いずれにしても、私たちは細部にもこだわりぬいて、

ブロリコをお届けしています。

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